衣替えの歴史は平安時代にまで遡る。
今年もそろそろ衣替えのシーズンがやってきました。
衣替えは、四季の移ろいがあざやかな日本ならではの習慣といわれています。Wikiペディアによれば、衣替えは平安時代の宮中行事にまでさかのぼるのだとか。
衣替えといっても、単に衣服を交換するのではなく、道具や調度品なども季節に合わせて変えていたというのですから、優雅です。
というわけで、今日は衣替えに役立ついくつかのポイントをご紹介したいと思います。
ポイント1 洗濯しよう。汚れは、虫たちにとって「ふりかけ」です。
洋服をしまう前には夏物をしまう前には、必ずクリーニングに出したり、洗濯をしてからしまいましょう。1回しか着てないから大丈夫というのは危険です。
汚れや汗は、カビや虫食いの原因になります。
カビも虫も、衣服に残ったシミや汚れ、汗などが付いた部分を選り好みします。昔、洗剤の会社に行って取材したことがあるのですが、彼らは汚れたものが大好きです。彼らにとっては「汚れ=ふりかけ」みたいな感じです。
とくに、シーアイランドコットンなどのカットソーは、彼らの大好物。高級素材を狙い撃ちしてきます。そこに、ふりかけがあれば・・・ 結果がどうなるかは、想像に難くありません。
そうそう、最近はクリーニングのオプションで「防虫加工」なるものもあるので、是非利用したいですね。
ポイント2 汗取りを忘れずに。汗は普通のクリーニングでは落とせません。
洋服は洗濯をしっかりしてから保管しないと、黄ばみます。特に、ワイシャツ、ブラウス系。翌年出したら、脇だけ見事に黄色くなっていたり、色物なら変色して、着られなくなってしまいますので、ご用心。
スーツなんかは、翌年、ニオイまで発することも。クリーニングに出す際には「汗取り」もお願いしましょう。
一般にドライクリーニングというのは、石油系の溶剤で洗います。脂汚れは落とせても、汗は石油では落ちません。ではどうするか。汗取りオプションをお願いしましょう。クリーニング店によって呼び方は違いますが「汗取りもお願いします」といえばOK。
ポイント3 虫干ししよう。湿気は、虫とカビのサウナです。
虫干しというと、お着物のイメージがありますが、洋服にも虫干しは欠かせません。しまう前に虫干し、1月、3月、5月・・・の奇数月にメンテナンスの虫干しをしましょう。
湿気は虫やカビが大好きな環境です。
虫干しのポイントは、服やクローゼットにこもった湿気を追い出すこと。
でも正直そんな時間はありませんよね。では、簡単虫干しをご紹介。クローゼットやタンスの引き出しを開けて、扇風機の風を送り込みましょう。と、同時にエアコンを除湿にセット。3時間もやれば、OKですよ。休日にちょこっと散歩に行く前なんかがピッタリのタイミングです。
仕上げに、水とりぞうさんも忘れずに。
そうそう、クリーニング店から戻ってきた洋服に付いているビニール。これは、必ずはがしてからしまいましょう。湿気が逃げません。
ポイント4 服は詰み重ねないで、縦にして収納。今や常識かも。
洋服をしまう際、引き出しに重ねてしまうものと決めつけていませんか?
引き出しにバインダを縦にして収納すると取り出しやすいですよね。たたむ大きさをそろえ、縦にして収納すると、選びやすいうえ、出すときも入れるときも楽ちんです。
ポイント5 防虫剤は同じ商品を使いましょう。
併用は危険です。 この季節になると、ドラッグストアに防虫剤がズラーッと並びます。このとき、同じメーカー、同じブランドのものを使いましょう。
異なる種類の防虫剤を併用すると、それぞれの薬剤が化学反応を起こして、衣類を変色させたり、しみをつくることがあるので要注意です。
それと、たくさん使えばいいというものではありません。だいたいカラーボックス1段に2個ですよね。用法用量をチェックしましょう。たくさん使いすぎると、タンスやクローゼットを開けたとき、充満した防虫剤であなたがやられてしまうかもしれません。最近のは無臭なだけに、使いすぎに気づかず危険です。
まとめ
「[失敗しない衣替えの5つの方法]カビ・虫食い・汗しみ・クリーニングは通販を使う時代」いかがっだったでしょうか。もう一度振り返ってみましょう。
- 洗濯しよう。汚れは、虫たちにとって「ふりかけ」です。
- 汗取りを忘れずに。汗は普通のクリーニングでは落とせません。
- 虫干ししよう。湿気は、虫とカビのサウナです。
- 服は詰み重ねないで、縦にして収納。今や常識かも。
- 防虫剤は同じ商品を使いましょう。併用は危険です。
虫とカビが好きなのは、湿気、シミ・汚れ、汗。これを防いで、来年も楽しくおしゃれを楽しみましょう。